最近、専門学校などで最も人気のある職業がアイリストです。
この記事では、なぜアイリストが美容師よりも選ばれるようになったのか比較をしながら解説していきます。
「デビュー」するまでに必要な期間を比較
美容師の場合
まず、美容師の場合を考えてみましょう。美容専門学校を卒業した後、お客様のカットに入るまでには「アシスタント」と呼ばれる実務研修期間を経てデビューしなければなりません。
アシスタント期間はサロンで学びながらスタイリストを目指す期間で、サロンの方針にもよりますが、約1年～5年程度の修業期間が必要となります。その間の給与は安く、サロン閉店後は深夜まで練習を行いデビューを目指すという過酷なイメージがあります。
アイリストの場合
アイリストは技術を学び出してから平均３ヶ月でデビュー可能といわれているため、稼げるようになるまでの時間も短く、待遇は良いほうです。繁忙サロンに入社した場合、月間売り上げがデビュー後すぐに70万を超えることも難しくないでしょう。
環境を整えているサロンでは、サロンと別に技術向上のためのスクールを開校している場合もあり、そういったサロンの方がより技術習得に専念できる環境といえます。
美容師の場合、デビューまでの道のりは長く、途中で辞めてしまったりする事が多い。アイリストは平均3ヶ月でデビューできるのが魅力。その為、１日でも早くデビューし、稼いでいきたいと考えるアシスタントがアイリストに転職する事例も最近は増加している。
数字を比較
「美容師」「アイリスト」それぞれの数字は、どれくらいなのでしょうか？
美容師の場合
・月の売上：30〜120万円
・１日の平均客数：5～15名
・客単価：5,000〜9,000円
・給料：15〜30万円
※スタイリストの場合は、アシスタントを使うなどで生産性が変動する。
アイリストの場合
・月の売上：70〜100万円
・１日の平均客数：5～6名
・客単価：6,000〜7,000円
・給料：20〜25万円
※アイリストの場合は、マンツーマン施術なので変動なし。
美容師は全体的に数字の振り幅が大きく不安定です。
アイリストは、全体的に数字の振り幅が少なく安定している。また給料は美容師よりも高く設定されている場合が多い。
独立費用を比較
いずれは独立を考えている人も多いと思います。では独立する際に、美容師とアイリストで違いはあるのでしょうか？
美容師は場合、独立際に準備しなければならない事は多岐に渡り、お店の規模やセット面、シャンプー台をいくつ用意するのか？ またスタッフは何人必要か？ 集客はどのサービスを利用するのかなど考えなければいけません。そして独立費用として500〜1000万円ほどかかる場合が多いです。
アイリストの場合は、施術用のベッドを用意できればマンションの一室からでも始められます。美容室と違い、水回りの設備が必要なく、その点だけでも100万円ほどの差が出ます。アイサロンは50万円ほどの低コストで始められるのが魅力です。
美容師とアイリストの決定的な違い
美容師とアイリストを比較すると違いが見えてきたのではないでしょうか？
最後にまとめると、まずアイリストは美容師と比べ
デビューまでが早く、早い段階から稼ぐ事ができる。
またデビュー後も
給料が高く（美容業界の中で）、安定して稼ぐ事が可能。
独立を考えている場合も
低コストで出店できる。
この違いが昨今のアイリスト人気なのではないでしょうか。